空飛ぶタイヤ

3月 27, 2008

空飛ぶタイヤ
池井戸 潤

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実業之日本社 2006-09-15
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例のリコール隠しをモチーフに大企業の官僚体質と、財閥系企業の微妙な関係、銀行の振る舞いと中小企業の置かれた環境といったを要素をストーリーの展開に沿ってスイッチを切り替えるように描いている。

結論は予想がつくだけに、中小企業(運送会社)の運命が翻弄されて途中もどかしい思いをさせられ、疲れるぐらいだが勧善懲悪風の物語になっており、後味は悪くない。

途中からの加速感はなかなかのものだったと思う。


にっぽんの知恵

3月 21, 2008

にっぽんの知恵 (講談社現代新書 1923)
高田 公理

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講談社 2008-01-18
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幅広く「にほんの知恵」を掘り起こす社会学のアプローチと思って読んだが、全般的に説得力に欠ける。朝日新聞の連載をまとめたものということで一冊の本としては構成が難しいのか。

まず1章で銭湯によるコミュニケーション力から始まり刀狩りにおける「武器は持っても発動しない民衆」 を取り上げ、その精神を憲法9条に結びつけているあたりで??となった。

あと花見論。里山空間の見直し、サル学と飛ぶが、おもしろいと思ったのは
「ありあわせ」を活かし、遊び、楽しむという学術性のより低いタイトルだった。
ありあわせの料理、 「つぶしのきく」能力、アロハシャツの発明は初めて知った話だった。

缶コーヒー、手軽と本格を同時に追求する日本人というのもおもしろい

お稽古ごと文化、カラオケ文化、第九の合唱、江戸の旅にみるモバイル論。

根回し再考。酒場の意義、ママの存在。贈答文化

八百万の神と単一神との違い。

「ちょうど好い加減」と「窮屈な社会」 →9条と自衛隊(タテマエとホンネ)


サイン会はいかが?

3月 15, 2008

サイン会はいかが?―成風堂書店事件メモ (ミステリ・フロンティア 32)
大崎 梢

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東京創元社 2007-04
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短編五編からなる本屋を舞台とするミステリー?トリックは至ってシンプルで読みやすかった。掲題のお話より私は「取り寄せトラップ」という短編が気に入ったが。。。

書店の忙しさ、仕事の仕組みや流れの描写はとてもリアル。さすがは元書店員と唸らされる。一方で登場人物のセリフが少し分かりにくくかぶっているのが残念。

もっとこのシリーズを読もうとは思わないが、この軽妙なミステリーは捨てがたい。