7月24日通り

11月 22, 2007

7月24日通り
吉田 修一

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新潮社 2004-12-21
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表題は漠然と憧れるポルトガル・リスボンの街。現実の自分が行動する風景をそのようにして捉えて毎日を送っている。そして、異性との関わりについては、どこかいつも見ている側であった恋愛の形があった。

目立たない自分に対してあこがれは常に手が届きそうにないことをうすうす感じていて、「間違いのない」選択を繰り返してきた私。巧みに描かれるOLの心理。

同世代の女性なら主人公に自分を投影し共感を得るであろう作品だと思う。


となりのクレーマー

11月 18, 2007

となりのクレーマー―「苦情を言う人」との交渉術 (中公新書ラクレ 244)
関根 眞一

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中央公論新社  2007-05
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 元百貨店お客様相談室長によるクレーム処理のコツとその心構えである。著者は小売業での経験を元に一冊執筆していたが、その後他の分野においてもクレーム・苦情が多いことに気付き、より苦情学として広く捉えなおして書き下ろしたようである。
 そんなに難しいことや驚くようなことは書いていないが、緊迫した場面でどれだけ自分がその通りに行動できるかは疑問だなと思った。


火の粉

11月 16, 2007

火の粉 (幻冬舎文庫)
雫井 脩介

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幻冬舎  2004-08
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 善良で優しく、気遣いもある隣人が、どんどんと忍び寄って家族に食い込んでくる様は異様である。唯一気づいたもの(息子の嫁)がその正体を暴こうとするがなかなかしっぽをつかめない。そんなもどかしさが恐怖を煽る。
 最後まで一気に読ませるが、そのスピード感とともに、設定の巧みさ、小さな子を含めた人物描写の細やかさも特徴だと思う。
 


沈まぬ太陽

11月 14, 2007

沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上) (新潮文庫)
山崎 豊子

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新潮社  2001-11
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 会社との戦いが描かれているが、読み進むうちに「戦い」のきっかけやら、主人公の筋の通し方に違和感を感じた。随分ときれいであり、やはりフィクションとして楽しむべく書かれているという感じがしてならなかった。
 ただし、ストーリー自体はぐいぐいと引く展開になっているので第2巻以降を楽しみにしている。


教室の悪魔

11月 1, 2007

教室の悪魔 見えない「いじめ」を解決するために
山脇 由貴子

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ポプラ社  2006-12-21
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 とても平たく、学校現場での子どもたちが受けている「いじめ」の現実を解説している。なぜ表に出ないのか。なぜ被害者である子どもは口を閉ざすのか。親の取るべき行動は何か?

 この本では児童相談所という立場にある筆者が、学校でもなく親でもなく中立的な立場から、親による子を保護するという視点、当事者により根本的な「解決」に導くという原則を明らかにしている。

 いじめ問題に対して、まず目を通しておいていい本だと思った。